インスリンがなくなると血糖値が調節できなくなる

MENU

インスリンがなくなると死ぬ

 

糖尿病のおおもとにあるのは、インスリンの効きめが弱くなったり、少ししか作れなくなったりして、インスリンの働きは足りなくなることです。
でも、インスリンとは、どんなもので、どんな働きをするのでしょうか。
これがわかれば、糖尿病とはどんな病気か、もっとくわしくわかってきます。

 

>>食事で出るインスリンについてはこちら

 

インスリンはとても大切なホルモンです

血が甘くなりすぎて糖尿病になるのは困りますが、まったく甘くなくても、やっぱり困ります。
人間をふくめて、動物の体は細胞という小さなものの集まりです。
体がちゃんと動いて、健康に活動できるということは、体じゅうの細胞がきちんと働くということです。細胞が働くエネルギーが必要ですが、そのエネルギーとなるのが「糖」の仲間で一番小さいブドウ糖です。血が甘くなるのはブドウ糖が血のなかに入るからですが、ブドウ糖は体を動かすエネルギーで、これがないと大事な働きができなくなって、命にかかわります。
なので、いつでも血のなかにはある程度のブドウ糖は必要になります。
もっとも、ほとんどの細胞はブドウ糖だけではなく、油の仲間もエネルギーとして使っています。
たとえば脳はブドウ糖しか使えないと思っている人もいますが、これは間違いです。
脳もブドウ糖だけではなく、油の仲間をエネルギーとして使えます。

 

ところが、細胞のなかには、エネルギーとしてブドウ糖しか使えないものがあります。
体中に酸素を運んでくれる赤血球という細胞があります。
人の血は赤です。あの赤い色は赤血球の色なのです。
その赤血球はブドウ糖だけをエネルギーにしています。
赤血球がきちんと働かないと、息ができないのと同じなので、とても危ないことになります。
ですから、赤血球などがちゃんと働けるように、血のなかにはいつもほどほどのブドウ糖があります。つまり、生きていくには、血はブドウ糖でいつも少し甘くなっていなくてはならないということです。

 

ところで、血が少し甘くて、ブドウ糖がちゃんとあってもそれだけでは体の細胞はブドウ糖をエネルギーとして使えるとはかぎりません。
なぜかというと、血の流れにあるブドウ糖を、そのままではなかに入れられない細胞も多いからです。筋肉や脂肪の細胞の場合、ブドウ糖がなかに入るには、細胞の入り口を開けてあげなければなりません。その筋肉や脂肪の入り口を開けるカギが、インスリンです。
インスリンはこのほかにも、人が生きていく仕組みに、深く関わってきます。
そのため、インスリンがでなくなると、平均して半年くらいで人間は死んでしまいます。